(Sa-Adjective ending) Adjective ending
Define さん san Meaning サン
Displaying results for さん (san・さん・サン) – ryukyu
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(Sa-Adjective) Finicky, fastidious, choosy, difficult to please, fussy, finical
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0).
サン san (saN) ⓪ 名
- 三。普通はmiiCiという。
サン san (saN) ⓪ 名
- 山(やま)。地形が山形に高くなっているところ。?anu muee~natooN.あの丘は山になっている。
サン san (saN) ⓪ 名
- 棧。板戸などに横に渡し,骨とする木。
- 戸締りのために渡す棒の類。
サン san (saN) ⓪ 名
- 神仏へのお供えの上に置いておくもの。お供えするまで,すなわち持って歩く間は,芭蕉の葉などを細長く切り,お祓いの時の結び方で結んで,お供えの上に置き,いざお供えをする時に取り除く。魔物がけがすのを防ぐために置いたもの。
サン san (saN) ⓪ 名
- 書物をくりかえし読む時,その回数を数えるために本にはさむ目印。また,多くのものを数える時の覚えとするしるし。~tujuN.saNをとって数える。また,数える。
サン san (saN) ⓪ 名
- お産。~nu ?NbusaN.お産が重い。~nu kaQsaN.お産が軽い。
サニ sani (sani) ① 名
- 種。果実などの種子。核。さね。~?urusjuN.種をまく。
ウサン usan (?usaN) ① 名
- 胡散。疑い怪しむべきこと。~na muN.胡散くさい者。道で会った者には誰に対しても挨拶するのが一般であったので,人に会っても挨拶をしない者をいうことが多い。tadanecoN 'waminu~kakirariSi,taga sicaga 'wazoni tisazi kakiti.[ただねちやうん吾身の うさんかけられす 誰がしちやが吾門に 手巾かけて]ただでさえわたしは疑われているのに,誰がしたのか,わたしの家の門に恋のしるしの手ぬぐいをかけて。
アサニ asani (?asani) ⓪ 名
- 朝寝。
アッサン assan (?aQsaN) ① 形
- ?asasaNと同じ。
フサン fusan (husaN) ① 名
- 不参。来ないこと。
ハサン hasan (hasaN) ⓪ 名
- 鋏。
イッサン issan (?iQsaN) ⓪ 名
- 一散に走ること。一生懸命走ること。一目散。~nati ?ikee.一散に走って行け。
ムサン musan (musaN) ① 名
- 無学。無算の意。mugakuともいう。hwiQsaNに対する。平民についていう。平民の枕詞のように使われた。~na hjakusjoo.無学な平民。
オーサン oosan (?oosaN) ① 形
- 青い。緑色である。緑色を念頭に置いていう。純粋の青はmiZiiruという。
- (果実・人物などが)未熟である。
サンバ sanba (saNba) ⓪ 名
- [三馬]楽器の名。いなかで俗楽に和するのに用いる。三個の竹の板を紐で通し,左手の指の間にはさみ,右手で打ち鳴らしてはやしとする。
サンバ sanba (saNba) ⓪ 名
新
- 産婆。Qkwanasimijaaともいう。
サング sangu (saNgu) ⓪ 名
- 珊瑚。
サンミ sanmi (saNmi) ⓪ 名
- 金魚の一種。尾が三つに分かれているもの。三尾の意。
サンミ sanmi (saNmi) ⓪ 名
- ?usaNmiの項を見よ。
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0) [Japanese→Okinawan]
さん 【棧】
ざん 【讒】
See also
さんご 【珊瑚】
さんぷ 【産婦】
Phrases
- ~の初めての外出 hachiʔacchii
さんぽ 【散歩】
さんり 【三里】
さんがい 【3階】
さんかく 【三角】
さんがく 【山岳】
See also
さんがつ 【3月】
Phrases
- ~3日の節句saNgwachisaNnichi,→ʔujuu
さんけい 【参詣】
- saNchii
- tiramunumee
- (Honorific) gusaNchii
さんこん 【三献】
さんさろ 【三叉路】
さんざん 【散散】
ざんしょ 【残暑】
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan) (© CC BY-ND 3.0 DEED), by Shinsho Miyara. [Northern Ryukyuan: Okinawan]
さん
- お産
- さんぬ っんぶさる っちょー ちゅい なすしんちょーん でーじ やしが、さんぬ かっさる っちょー っくゎなさー やてぃ ちゃっさ やてぃん なすん。
(お産が重い人は一人産むのさえも大変だが、お産が軽い人は多産でどれだけでも産む)
Example phrases
さん
- 魔除け
- ぐしちぬ ふぁー とぅてぃ あじまーむしび しーねー さん ないん。
(すすきの葉を取って十字結びをすると魔除けになる)
Example phrases
さんぐゎち あしび
- 三月遊び(旧暦の3月3日)
⇒ さんぐゎちあしびねー やーにんじゅ すりてぃ はまうりっし うぃなぐわらびんちゃーんかい からふぃさーっし しな くだみらしみーん。(三月遊びには家族揃って浜に降りて女の子たちには裸足で砂を踏みつけさせる)
*(参考)「さんぐゎちゃ―」とも言う、くんぴらかすん(踏みつぶす)、くだみーん(踏みつける)
さんさなー
- クマゼミ
- 「さんさなーや」 なちぐぃーから ちきらっとーる なー やてぃ まぎー やしが、あまはい くまはい そーてぃ うてぃちちぬ ねーん うぃなぐんかいん 「さんさなー」んでぃん いーん。
(「さんさなー」は鳴き声から付けられている名称で大型だが、あっち行ったりこっち行ったりして落ち着きがない女性にも「さんさなー」と言う)
Example phrases
さんしん
- 三線
- さんぐゎちゆっかー さんしんぬ ふぃー やん。なまー うちなーびけー あらん、ゆすぐにをぅてぃん さんしん ふぃちゃーに しまうた うたてぃ すじょー する っちゅぬちゃーぬ うふく なとーん。
(3月4日は三線の日である。現在は沖縄だけではなく、外国でも三線引いて島唄を歌って楽しむ人たちが多くなっている) - むかしぇー はぶがー はてぃ ちゅくらっとーる さんしんどぅ やたしが、はぶぬ いきらく なとーくとぅ、はぶがー さんしのー でーぬ あがてぃ ちょーん。
(昔はハブ皮を張って作られている三線だったが、ハブが少なくなっているので、ハブ皮三線は値段が上がって来ている)
Example phrases
さんじんそー
- 占い師
- さんじんそーや だきぬ うめーしぬ ぐとーる むん ちかてぃ さんみん すん。
(占い師は竹の箸のような物を使って占いをする)
Example phrases
さんにん
- 月桃
- さんにんがーさっし にぢりめー ちちでぃ がっこーんかい むたさったん。
(月桃の葉でおにぎりを包んで学校に持たされた)
Example phrases
さんみん
- 計算、判断
- くれー さんみん ばっぺー やたさ やー。
(これは判断ミスだったね) - さんみぬんかい ばっぺーぬ あてーいぎさん。
(計算に間違いがあったようだ)
Example phrases
さんじゃんくんじゃん
- めちゃくちゃ
- ぬすどぅんかい さってぃ たんしぬ ふぃちっんぢゃしーや さんじゃんくんじゃん なとーん。
(盗人に入られて、タンスの引き出しはめちゃくちゃになった)
Example phrases
*(参考)「あーさむーさ」とも言う
あさ んなーら
- 朝っぱら
- そーぐゎちねー うぃなごー あさんなーらから っちゅぬ やーんかい いちゅる むのー あらん。
(正月には女性は朝早くから他所の家に行くものではない) - あさんなーらから/あかちちなーらから/してぃみてぃなーらから ゐー はなしぬ あたん。
(朝早くから/夜明けから/早朝から良い話があった) - あさんなーらから まやーぬ やなあび そーん。
(朝っぱらから猫が嫌な鳴き声をしている) - っちゅぬ やーんかい あさんなーらから ちー?
(他所の家に朝早くから来たの)
Example phrases
いっさん
- 走って
- いっさん なてぃ/いっさんばーえーっし いけー
(一目散に走って行きなさい)
Example phrases
うさきー(なー) そんなにたくさん
- うさきーなーぬ っちゅぬ まーから あちまてぃちゃが やー?
(そんなにたくさんの人が何処から集まって来たのかねえ) - 「うさきーぬ こーいむんっし たーがが かむら?」「いん まやーん をぅいびーしぇー。」
(「そんなにたくさんの買い物をしていったい誰が食べるのか」「犬も猫もいますから」)
Example phrases
うさんでー
- 供え物をさげたもの
- 「うさんでー さびら」んでぃち ぶちだんから さぎてぃ、んなっし かむん。
(「お下げします」と言って仏壇からお下げして、みんなで食べる)
Example phrases
うた さんしん
- 歌三線
- ふぇーさる うた やれー うたさんしんさーに ふぃやみかさってぃ、よーんなーぬ うた やれー ちむ なだやしく なさりーん。
(速い歌であれば歌三線で元気づけられて、ゆっくりとした歌であれば心が穏やかにされる)
Example phrases
さーれー さんぐゎん
- 危うきに近寄らず、触ると三貫
- ぬーんでぃ いーねー なちどぅ すくとぅ、あれー さーれーさんぐゎん どー。
(何か言うと泣くので、あの人は近寄れない人だよ) - あれー たんちゃー なてぃ、ありんかえー むぬん いららん、はなん ふぃららん、さーれーさんぐゎんどぅ やん どー。
(あいつは短気で、あいつにはものも言えない、くしゃみもできない、まさに危うきに近寄らずだ)
Example phrases
やとぅ まぎさん
- 巨大である
ゆさんでぃ
- 夕方暗くなる頃
- ゆさんでぃ なてぃから くーわ。
(夕方なってからおいで) - あこーくろー
(暗くなりかける直前、マジムンの出る時間帯と言われ不安感がともなう) - ゆさんでぃ/ゆまんぐぃ なてぃん なーだ ふかんぢ あしどーる わらびんちゃーや やーんかい けーらさな。
(暗くなってもまだ外で遊んでいる子どもたちは家に帰らせようね)
Example phrases
ゆさんでぃ あけーい
- 夕焼け
- ゆさんでぃあけーいさーに っちゅぬ ちらん、やーん、きーくさん むる あかー なてぃ ちゅらさん。
(夕焼けで人の顔も、家も、植物も赤く染まってきれいだ)
Example phrases
あちさん
- 熱い、暑い
- そーなち なてぃ うすまさ あちさん。
(本格的な夏になってとても暑い)
Example phrases
あちさん
- 厚い
- あちあちーとぅ そーし
(厚いもの、=あちぶったらー)
Example phrases
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon) (© CC BY-SA 3.0 DEED), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa. [Southern Ryukyuan: Hatoma Yaeyama]
アーパーマ [ʔaː⸢paː⸣ma] (名)
- 老婆。お婆さん。-マ[-ma]は指小辞。親愛の情を示す。親しみをこめた表現。
- ⸢ウン⸣ネーナ アー⸢パーマ⸣ヌ ⸢オー⸣ルン
[⸢ʔun⸣neːna ʔaː⸢paːma⸣nu ⸢ʔoː⸣ruŋ]
(その家にお婆さんがおられる) - ⸢カン⸣ネナー ⸢コー⸣グマガリ アー⸢パーマ⸣ヌ ⸢オーッ⸣タン
[⸢kan⸣nenaː ⸢koː⸣gumagari ʔaː⸢paːma⸣nu ⸢ʔot⸣taŋ]
(あの家には腰の曲がった老婆がおられた)
Example phrases
アッパ [⸣ʔappa] (名)
- 祖母。お祖母さん。親族名称、呼称。他家の祖母に対してもアッパ[⸣ʔappa]という。
- アッ⸢パー⸣ ミサナリ ⸢オーッタン
[ʔap⸢paː⸣ misanari ⸢oːttaŋ]
(お祖母さん、お元気でいらっしゃいましたか) - ⸢バン⸣テヌ ⸣アッパー ⸢トーカキ⸣ヌ ⸣ヨイ ⸢ソー⸣レーン⸢ダー
[⸢ban⸣tenu ⸣ʔappaː ⸢toːkaki⸣nu joi ⸢soː⸣reːn⸢daː]
(私の家の祖母は米寿の祝いをされましたよ)
Example phrases
アブ [⸣ʔabu] (名)
- お母さん。母。「母」の名称。「あむ」(百姓の妻)『混効験集』。呼称は、ア⸢ボー[ʔa⸢boː](母、お母さん{EOS}{SqBr}abu・ja{/SqBr}<は>の融合変化したもの)という。
- ⸢バン⸣テヌ アボー パ⸢タ⸣キ ⸢カイ⸣シン ⸢オーッ⸣タ [⸢ban⸣tenu ⸣ʔaboː pḁ⸢ta⸣ki ⸢kai⸣ʃiŋ ⸢ʔoːt⸣ta] (私の家のお母さんは畑を耕しに行かれた)。 ⸣クマー ア⸢ブ⸣トゥ ⸢アーヤ⸣トゥ フ⸢タール⸣シ ス⸢ク⸣ローレール ⸢ジー⸣マシ [⸣kumaː ʔa⸢bu⸣tu ⸢ʔaːja⸣tu ɸu̥⸢taːru⸣ʃi su̥⸢ku⸣roːreːru ⸢ʤiː⸣maʃi] (ここは父と母が二人で耕作された土地です)。明治、大正生まれの古老の言葉。昭和生まれの若年層は、⸣アンマ[⸣ʔamma](母{EOS}親族名称)、アン⸢マー[ʔam⸢maː](お母さん{EOS!}親族呼称)という人が多い。これは、弟妹たちが兄嫁を⸣アンマ[ʔamma](姉さん)と呼んだのを、子や孫が母親の名称と誤解して伝承したことによるものであろう。 ⸢バン⸣テヌ ア⸢ブ⸣トゥ ⸢ワッ⸣テヌ ⸣アボー ⸢キョー⸣ダイ⸢ダー [⸢ban⸣tenu ʔa⸢bu⸣tu ⸢wat⸣tenu ⸣ʔaboː ⸢kjoː⸣dai⸢daː] (私の家のお母さんと貴方の家のお母さんは姉妹だよ)
Example phrases
アブジ [ʔa⸢bu⸣ʤi] (名)
- おじいさん。祖父の名称。[ʔabuʤi] + [ja](は)→ [ʔabuʤeː](お祖父さんは)。
- ⸣アブジェー パ⸢ナ⸣シ
[⸣ʔabuʤeː pa⸢na⸣ʃi]
(御祖父さんの話) - ア⸢ブジ⸣バ シゥ⸢カシ⸣ クー
[ʔa⸢buʤi⸣ba si̥⸢kaʃi⸣ kuː]
(御祖父さんをお連れして<ご案内して>きなさい) - ア⸢ブ⸣ジン ⸢オーシ
[ʔa⸢bu⸣ʤiŋ ⸢ʔoːʃi]
(御祖父さんに差し上げなさい)
語
源として、「ア(吾)
・
ウプ(大)
・
ヂ(父)
」
の転訛との説がある(『日本語の系譜』)- ⸢バン⸣テヌ ア⸢ブ⸣ジェー ⸢ヤーザイ⸣ク ヤ⸢ロー⸣レティ ユ⸢ネン⸣ヌ ⸢カージ⸣ ク⸢シクイヌ⸣ サ⸢キバ⸣ ン⸢キシギシギティル⸣ パ⸢ヤマーラ⸣シ ⸢ソーッ⸣タツォー
[⸢ban⸣tenu ⸣ʔabuʤeː ⸢jaːʣai⸣ku ja⸢roː⸣reːti ju⸢nen⸣nu ⸢kaːʤi⸣ ku⸢ʃikuinu⸣ sa⸢kiba⸣ ŋ⸢kiʃigitiru⸣ pa⸢jamaːra⸣ʃi ⸢soːt⸣taʦoː]
(私の家の祖父は建築家<家大工の棟梁>であられたので毎晩<夜の数>骨休めの酒を召しあがり過ぎて、それで早死にされたそうな)
Example phrases
アブジェーマ [ʔa⸢buʤeː⸣ma] (名)
- 小さな御祖父さん。高齢の御祖父さん。貧相なおじいさん。男の老人を親しみを込めていう語。
- ム⸢カ⸣シ ⸣アルントンナー アブ⸢ジェーマ⸣トゥ アー⸢パーマ⸣ヌ ⸢オーッ⸣タン⸢トゥ⸣ツォー
[mu⸢ka⸣ʃi ⸣ʔaruntonnaː ʔabu⸢ʤeːma⸣tu ʔaː⸢paːma⸣nu ⸢ʔoːt⸣tan⸢tu⸣ʦoː]
(昔ある所におじいさん<御祖父さん>とおばあさん<お祖母さん>がおられたそうな) - ⸢ウン⸣ネナー ア⸢ブジェーマ⸣ヌ ⸢オーッ⸣タン⸢ダー
[⸢ʔun⸣nenaː ʔa⸢buʤeːma⸣nu ⸢ʔoːt⸣tan⸢daː]
(その家にはおじいさんがおられたよ)
Example phrases
アンマ [⸣ʔamma] (名)
- {Mn_2}お母さん。名称、呼称(若年層の言葉)。本来は兄嫁に対して弟妹が⸣アンマ[⸣ʔamma](姉さん)と呼ぶのを聞いて、兄嫁の子供(甥、姪)達が自分の「母」を⸣アンマ[⸣ʔamma](母)と誤認するようになり、今では若年層において「母」のことを⸣アンマ[⸣ʔamma]と思って、そう呼ぶ人が相当数いる。
イットーッふァー [⸢ʔittoːf⸣faː] (名)
- お利口さん。良い子。可愛い子。素晴らしい子。
- ウ⸢ヌ⸣ ッ⸢ふァー⸣ イッ⸢ケナ イットーッ⸣ふァ⸢ダー
[ʔu⸢nu⸣ f⸢faː⸣ ʔik⸢kena ʔittoːf⸣fa⸢daː]
(その子は非常に良い子だよ)
Example phrases
ウスマイ [⸣ʔusumai] (名)
- お祖父さん。祖父、老翁の敬称。首里方言では、「平民の祖父」の義。石垣方言では士族の「祖父」の義。語源的には「御主前」の転訛したもの。
- ⸢イー⸣ネナー シ⸢ラ⸣ガーウスマイヌ ⸢オーッ⸣タン
[⸢ʔiː⸣nenaː ʃi⸢ra⸣gaːʔusumainu ⸢ʔoːt⸣taŋ]
(西隣の家に白髪のお祖父さん<金城二郎祖父さん>がおられた)
本
来は「御主前」の義で、石垣方言からの借用語。鳩間島では、それが渾名(ニックネーム)- に転用されて用いられた。 カ⸢ザケーヌ⸣ ウスマイ
[ka⸢ʣakeːnu⸣ ʔusumai]
(加治工家のウスマイ<伊佐>)
Example phrases
ウブウスマイ [ʔu⸢bu⸣ʔusumai] (名)
- 曽祖父。ひいじじ。ひいじいさん。「大御主前」の義。石垣方言からの借用語。ウ⸢ブアブ⸣ジ[ʔu⸢buʔabu⸣ʤi](曽祖父)のこと。
- ⸢ウン⸣ネナー ウ⸢ブ⸣ウスマイヌ ⸢オー⸣ルン
[⸢ʔun⸣nenaː ʔu⸢bu⸣ʔusumainu ⸢ʔoː⸣ruŋ]
(その家には曽祖父<ひいじいさん>がいらっしゃる)
Example phrases
カーレザー [⸢kaː⸣reʣaː] (名)
- (人)男性の名前。カーレー兄さん。カーレー氏。
- ⸢カー⸣レザー ⸢キョーダイ⸣ヤー ギュ⸢タール オーッ⸣タカヤー
[⸢kaː⸣reʣaː ⸢kjoːdai⸣jaː gju⸢taːru ʔoːt⸣taːkajaː]
(カーレー兄さんの兄弟は何人おられましたかねえ)
Example phrases
ケーラ [keː⸢ra] (名)
- 私たち皆。全員。すべての皆さん。皆様。丁寧は表現。人間以外には用いない。ケー⸢ラネーラ[keː⸢raneːra](私たち全員{EOS}「吾等全員」の丁寧な言い方)ともいう。
- シ⸢マ⸣ヌ ケー⸢ラヌ⸣ タ⸢ミバ⸣ ウ⸢ムイ⸣ル ⸢シェー⸣クトゥ⸢ユー
[ʃi⸢ma⸣nu keː⸢ranu⸣ ta⸢miba⸣ ʔu⸢mui⸣ru ⸢ʃeː⸣ku̥tu⸢juː]
(島の皆の為<利益>を思ってやったことでございます) - ケー⸢ラネーラヌ⸣ ドゥーパダニンガイ ⸢シー オースン
[keː⸢raneːra⸣nu ⸣duːpadaniŋgai ⸢ʃiː ʔoːsuŋ]
(島の皆さん<全員>の健康祈願をしてさしあげます)
Example phrases
コッコーマ [⸢kokkoː⸣ma] (名)
- お利口さん。孝行な子。愛しい子。子供を慈しんで呼びかける言葉。
- コッコー⸢マー ワー タンガ⸣シ ⸢クーター
[kokkː⸢maː waː taŋga⸣ʃi ⸢kuːtaː]
(愛しい子よ、お前一人で来たのか{EOS}「よくひとりで来ることができたねえ{EOS}いらいよ」の含意がある)
Example phrases
シラガータンメー [ʃi⸢ra⸣gaːtammeː] (名)
- 白髪の老人。白髪のおじいさん。威厳のある白髪の老人。首里方言からの借用語。「∫iragaa(白髪頭の者{EOS}悪口としていう語)、taNmee(士族の祖父{EOS}士族の老翁{EOS}おじいさん)」『沖縄語辞典』とあるが、鳩間島では敬意を含んだ用法が多い。
- ⸢ウン⸣ネーナ シ⸢ラ⸣ガタンメーヌ ⸢オーッ⸣タン
[⸢ʔun⸣neːna ʃi⸢ra⸣gatammeːnu ⸢ʔoːt⸣taŋ]
(その家には白髪のおじいさんがいらっしゃった)
Example phrases
スズーク [suʣuː⸢ku] (副)
- 強く。たくさん。十分に。しっかりと。したたか(強か)。ひどく。「強強と」の義。首里方言の⸢cuuzuuku{Mn_1}(副)たいそう強く。きつく」『沖縄語辞典』の転訛したもの。スズー⸢コ[suʣuː⸢ko](強く{EOS}したたか<強か>に)ともいう。
- スズー⸢ク⸣ イ⸢ザレー⸣ン
[suʣuː⸢ku⸣ ʔi⸢ʣareː⸣ŋ]
(ひどく叱られた) - スズー⸢ク ファイヤー⸣ン
[suʣuː⸢ku faijaː⸣ŋ]
(たくさん食べた) - スズー⸢ク ネーシェー⸣ン
[suʣuː⸢ku neːʃeː⸣ŋ]
(しっかりと、十分に煮てある<十分に煮た>)
Example phrases
タカーニ [tḁ⸢kaːni] (副)
- たくさん。一杯。主として明治生まれの老年層の人が使用した。強調すると、タカー⸢ニン[tḁkaː⸢niŋ](たくさん)ともいう。
- ⸢イー⸣ヤ タ⸢カーニ⸣ イ⸢リルナ⸣ヨー
[⸢ʔiː⸣ja tḁ⸢kaːni⸣ ʔi⸢riruna⸣joː]
(ご飯は沢山入れるなよ<たくさん装うなよ>) - プ⸢スヌ⸣ タ⸢カーニ⸣ ア⸢ツァ⸣マリ ⸢ベー⸣ヌ ⸢ヌー⸣ヌ ⸢アッ⸣タカヤー
[pu̥⸢sunu⸣ ta⸢kaːni⸣ ʔa⸢ʦa⸣mari ⸢beː⸣nu ⸢nuː⸣nu ⸢ʔat⸣takajaː]
(人が沢山集まっているが何かあったのかねえ)
Example phrases
ダヤーッピー [⸢dajaːppiː] (名)
- 人名。動作の鈍い兄さん。
- ヤ⸢ラ⸣ビ ⸢シェーン⸣ケンヌ ア⸢ザナール⸣ ヤ⸢タンドゥ⸣ マ⸢ナ⸣マ シ⸢キ⸣ティン ⸣ダヤーッピーティル ア⸢ゾー⸣ル⸢ダー
[ja⸢ra⸣bi ⸢ʃeːŋ⸣kennu ʔa⸢ʣanaːru⸣ ja⸢tandu⸣ ma⸢na⸣ma ʃi̥⸢ki⸣tin ⸣dajaːppitiru ʔa⸢ʣoː⸣ru⸢daː]
(幼少時<子供の頃>のニックネームだったが、今だに<今につけても>ダヤーッピーといわれるのだよ)
Example phrases
タンメー [⸢tam⸣meː] (名)
- 老翁。おじいさん。沖縄本島から鳩間島に移住した人の家庭で話されている言葉。首里方言のtaNmee(0)(士族の祖父)からの借用語が転訛したもの。
- ⸢ウフタン⸣ヤーナ ⸢タンメー⸣ヌ ⸢オーッ⸣タン
[⸢ʔuɸu̥taŋ⸣jaːnaː ⸢tammeː⸣nu ⸢ʔoːt⸣taŋ]
(太田家にはタンメー<老翁>がおられた)
Example phrases
チャーチャー [⸢ʧaː⸣ʧaː] (名)
- 父。お父さん。西原家の人が西原真津氏をチャーチャーと呼んでいた
ッふァムチ [f⸢famuʧi] (名)
- 子だくさん。子福者。「子持ち」の義。
- ⸣カイブ ⸢ナンギシグ⸣トー ッ⸢ふァムチンナー⸣ネー タ⸢ナム⸣ナ⸢ヨー
[⸣kaibu ⸢naŋgiʃigu⸣toː f⸢famuʧinnaː⸣neː ta⸢namu⸣na⸢joː]
(こんな難儀な仕事は子だくさんの人には頼むなよ)
Example phrases
ティラヌボージ [ti⸢ranuboː⸣ʤi] (名)
- 僧侶。坊主。和尚さん。「寺の坊主」の義。
- テ⸢ラヌボー⸣ジ タ⸢ナ⸣ミ ⸣キー キ⸢トー⸣ シ⸢ミリ⸣バ
[ti⸢ranu boː⸣ʤi ta⸢na⸣mi ⸣kiː ki̥⸢toː⸣ ʃi⸢miri⸣ba]
(寺の僧侶<坊主>を頼んできて、祈祷させなさいよ)
Example phrases
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect) (© CC BY-NC 3.0 DEED), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa. [Southern Ryukyuan: Miyara Yaeyama]
ブナリゥ [bunarɨ] F (名)
- 姉妹。姉さん
グサン [gusaɴ] L (名)
- 杖
サン [saɴ] L (名)
- シラミ
サン [saɴ] F (名)
- お守り