(Verb) To have, to carry, to hold; to posess, to own; to manage, to maintain; to be married; to have a child
Define muchuN むちゅん Meaning ムチュン
Displaying results for muchuN (muchun・むちゅん・ムチュン) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ムチュン muchun (mu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci、自
- 持つ。手に持つ。また,所有する。維持する。受け持つ。
- とつぐ。(女が)結婚する。また,子供ができる。'utu~.(女が)結婚する。とつぐ。Qkwa~.子供ができる。妊娠する。また,出産する。maada mutani.イ.まだ嫁に行かないのか。ロ.まだ子供ができないのか。
- (自)もつ。持続する。
ムチュン muchun (mu=cuN) ⓪ 自=taN,=Qci
- むくむ。はれてふくれあがる。mukunuNとやや異なり,全体がふくれてはれあがる場合をいう。CiraNkai muQcooN.顔がむくんで,はれあがっている。hwisjaNkai muQcooN.足がむくんで,はれあがっている。
スムチュン sumuchun (sumu=cuN) ⓪ 自=kaN,=ci
- そむく。後ろを向く。
- そむく。反逆する。
タムチュン tamuchun (tamu=cuN) ⓪ 自=kaN,=ci
- 保つ。長持ちする。もつ。tamukasaN.長持ちさせない。子供がおもちゃをすぐこわしてしまう場合など。
アジャムチュン ajamuchun (?aZamu=cuN) ① 他=kaN,=ci
- あざける。軽蔑してかかる。あざむくはnuzuNという。Qcu~.人をあざける。
トゥイムチュン tuimuchun (tuimu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci
- 接待する。もてなす。tuimutaQtooN.優遇されている。
ウキムチュン ukimuchun (?ukimu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci
- 受け持つ。担当する。
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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むちゅん (むっちゃん、むたん、むっち)
- 持つ
- あみぬ ふいが すら わからんくとぅ かさ むっち いき よー。
(雨が降るか分からないので、傘を持っていきなさいよ) - やー むちゃー/やー むち じょーじ/やー むち むん
(家事をしっかり切り盛りする者) - ぬちぇー なげー むたんどー。
(命は長くはもたない) - なちぇー かみむのー なげー むたんどー。
(夏は食べ物は長くはもたない) - expl 上記の例で代表されるように、「むちゅん」は単に〈持つ、所有する〉だけではなく、〈内から支える、維持する、保存がきく〉を意味する。expl うぃなごー ななばち かんとーん。
(女性は7つの難儀を抱え込んでいる) - という言い伝えがあるように、生まれながらに「なんじ さー」
(難儀をする者) - として「7つの苦労」
(出産、育児、夫をささえる、嫁としてのつきあい、など) - を抱えていると考えられている。女性や妻の社会的役割をよく表わしている表現として、をぅとぅ たてーうーさんうぃなごー ゆーちらん ねーん。
(夫をたてることができない女性は何の役にもたたない) - をぅとぅぬ あがいしん とぅじぬ ゆい やさ。
(夫が出世するのも妻のおかげだ) - expl ちゃー うぃきがー うふっちゅ どー。
(幼くてもいつも男性はおとなだよ) - の例では男女間の社会的役割の差をよく反映している。ところで、わったー をぅとー やーぬ くとー とぅんけーてぃん んーだん そーうぃきが やさ。
(私の夫は家のことは顧みない。亭主関白だよ) - 「そーうぃきが」
(真正の男性) - が〈亭主関白〉を意味するところに、「うぃきが」
(男性) - に対する見方を反映されている。「じまま」
(わがまま) - や「どぅー がってぃー さー」
(自分勝手な者) - とは異なる。なーだ をぅとぅ むたに?
(まだ結婚していないのか) - は、〈まだ嫁に行かないのか〉という日本語的発想よりも、〈まだ所帯をもっていないのか〉を意味する。さらに、「っく;わ むっちょーみ?」
(子を内に宿しているか) - は「かさぎとーみ?」
(妊娠しているか) - と同意義なので、日本語の「子を持つ」は意味しない。また、「をぅとぅ むっちょーみ?」は言えるが、「*とぅじ むっちょーみ?」は言えないので、「むっちょーみ?」における「むちゅん」には単に〈所有する〉だけの意味ではないことが明らかである。もしそうであれば、夫を所有できても、妻は所有できないことになり、封建的な考えからするとむしろ逆だからである。それから、「むちゃー」が〈内から支える〉を意味することから、「やー むちゃー」における「やー」は多くの場合〈家〉そのものではなく、〈家計、所帯、家庭
(夫、子) - 〉を意味するようになる。その結果、「やー むちゃー」は〈家庭を内から支える者、やりくり上手、主婦〉を意味し、女性を指す。それで、「をぅとぅ むっちょーみ?」は〈夫を内助する、結婚している〉の意味なので女性を対象とするが、「*とぅじ むっちょーみ?」における〈男性が妻を内助する〉のような意味は成立しない。当然ながら、「やー むちゃー」における「やー」が〈家〉そのものを表わす場合には、〈家の所有者〉を意味する。同様に、「っくゎ むちー」
(妊婦) - 、「をぅとぅ むちー」
(女性既婚者) - はあるが、「*とぅじ むちー」
(妻帯者) - はない。そこから、「とぅじぇー かめーてぃー?」
(妻は探したか)
という表現が使われるようになったと思われる。日本語の「どの面下げて歩けるか」に対する沖縄語は「ちら むっちぇー あっからん」になるが、日本語に直訳した「*面を持っては歩けない」は成立しない。沖縄語の「ちら むっちぇー」は〈顔を内から支えては〉、すなわち〈面子を保っては〉を意味することになる。)
Example phrases
たむちゅん (たむちゃん、たむかん、たむち)
- 長持ちする
- でーあがやー こーいねー、まぎじのー っんぢーや すしが、なげー たむちゅくとぅ でーぬぐとー あっさー やー。
(高価な物を買うと、金が出るが、長持ちするので払うだけの価値があるね)
Example phrases
*(参考)「でーぬぐとー あっさ/あん やー」はさすが上等だと満足している場合だが、「でーぬ ぐとぅどぅ あっさやー」は安物を買って、やはりそれだけのものでしかないと認めている場合である
にー むちゅん (〜むっちゃん、〜むたん、〜むっち)
- 根にもつ
- っちゅから ちむふがんくとぅ いらったい さったい しん、にーむちゅる くとー どぅーぬ ためー ならん。
(人から納得しないことを言われたりしても、根にもつのは自分のためにはならない)