(Particle) Marks possession
Define ぬ nu Meaning ヌ
Displaying results for ぬ (nu・ぬ・ヌ) – ryukyu
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Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0).
ーヌ -nu (-nu) 助詞
- の。属格を示す。Qcu~muN.人の物。mumu~hana.桃の花。sjui~kwaNnuNdoo.首里の観音堂。'jama~?wii.山の上。hana~'warabi.花の(ような)子供。ただし,人名や一部の人代名詞,nuu(何)などの場合は,ふつうたとえば,taruusjumuCi(太郎の本),taamuN(だれのもの),?iQtaa?uja(おまえたちの親),nuusigutu(何の仕事)などのようにいう。
- が。の。主格を示す。ただし,人名や一部の人代名詞などの主格はふつう-nuを用いずに-gaによって示す。-gaの項参照。また,-nuのあとには-ja,-N,-duなどの助詞が付くことができる。tiida~?agajuN.太陽が昇る。tui~nacuN.鳥が鳴く。?ama~?meNsjoocooN.あのかたがいらしている。miZi~numibusjaN.水が飲みたい(miZi numibusjaNの「水」をとりたてて強調したもの)。nusudu~siibusikoo neeNkutu hwiNsuu sjooN.泥棒がしたくないので貧乏している。?amanoo ?meNSeesa.あのかたならいらっしゃるよ。miituNda?ooeeja ?iN~N kwaaN.夫婦喧嘩は犬(でさえ)も食わぬ。sirihwicimeehwici Qsi ?umui~du ?aee sani.身辺をうろうろして,気でもあるのかしら。
ーヌ -nu (-nu) 接尾
- …なので。…くて。形容詞の「終止形(現在)」から末尾のNを除いた形につく。?icunasanu, ?icijuusaN.忙しくて行けない。'jumibusjanu.読みたくて。読みたいなあ。
アヌ anu (?anu) ① 連体
- あの。?unu(その),kunu(この)に対する。~'jaa.あの家。~sjumuCi.あの本。
ンヌ nnu ('Nnu) ⓪ 名
- みの。かや・わら・びろうなどで編んだ,農民の雨着。
ヌイ nui (nui) ⓪ 名
- 糊。物を貼るもの,また,洗濯した布につけるもの。
ヌー nuu (nuu) ⓪ 名
- 広広としていること。広さ。屋外について,また人の心などについていう。「野」に対応する語か。?amarikaaja~nu?aN.あの辺は広広としている。~nuneeN.狭い。
ヌー nuu (nuu) ⓪ 名
- 何。~nu ?aga.何があるか。~'jaga.何か。~hwidatinu ?aga.何のへだてがあるか。~?umiiN neeN.何の心配もない。無邪気な。~ga.何か。~ga~'jara 'wakaraN.何が何だかわからない。~ga~'jaga 'munoo maasami.一体どうした,飯はうまいか。~kara~maci.何から何まで。~ga 'jara.どうしたのか。どうしたわけか。cuuja nuga 'jara ?umukazinu ?umukazinu minuuni sagatoti kurasaraN…(かまやしな節)きょうはどうしたことか,面影が,面影が目の前にちらついて,じっとしていられない。~gaNdi ?ee.何となれば。なぜなら。~gaduN 'jaree.ともいう。~sjuga.イ.何するか。何をしているか。ロ.何になるか。何の役に立つか。?jaaja~sjuga.おまえは何をしているか。?aNneerumuN~sjuga.そんな物何になるか。~tuN.何とも。~tuN kiraN.何ともかちあわない。~tuN saaraN.何ともさしさわりがない。~duNdiN ?jararaN.何とも言えない。ことばで表わせない。~nu.何の。何が。~nu'ukasjaga.何がおかしいか(反語)。~nu miini.いつの間に。~nu miini cootaga.いつの間に来ていたか。~jakaN.何よりも。~jukaN.ともいう。~jakaN masi.何よりもよい。~'jatiN.何でも。~'jatiN kanuSiga?ami.何でもいいから食うものがあるか。~N neeN.何もない。~Ndi ?icaru kutuga.何ということだ。何たることだ。~Ndici.なぜ。~'Ndicee neeN.何ということはない。何という理由はない。
ウヌ unu (?unu) ① 連体
- その。~sjumuCi.その本。~gutu.そんなに。そのように。
ジヌ jinu (zinu) ⓪ 連体
- どの。~'jaaga,どの家か。
クヌ kunu (kunu) ① 連体
- この。~sjumuCi.この本。
ムヌ munu (munu) ⓪ 名
- (muNともいう。ただしの意ではmunuを多く用いる。なお接尾辞としては-muNを用いる。)食べ物。食事。飯。~kanuN.飯を食う。munoo maasami.飯はうまいか。病人を見舞う時のことば。食欲があれば病状がよいのでいう。~sjuN.食事のしたくをする。
- 者。maanu ~ga.どこの者か。
- 物。物質。
- もの。物事。事物。~?ubitikara.物心がついてから。munoo ?umaaN.ものを思わない。思慮がない。苦労がない。~sijuN.物事の道理を知る。苦労する。~sirasarijuN.罰せられる。~?jasimiraN.ものも言わせない。munoo naraN.ものにならない。成功しない。~N kutuN neeN.なにもものを言わない。~N kutuN ?umaaraN.何事も思う余裕がない。どうしていいかわからない。munoo 'juu ?juru muN.(事実はことばの通りになるので)ことばは縁起よく言うべきものだ。
ヌビ nubi (nubi) ⓪ 名
- 伸び。伸びること。伸縮性。
- 延びること。延長。延期。
- 寛大さ。寛容。~nu ?aN.寛大である。~nu neeN.短気である。
ヌブ nubu (nubu) ⓪ 名
- 野甫島。伊平屋島(?ihja)の属島。また,そこの部落名。《地》参照。
ヌファ nufa (nuhwa) ⓪ 名
古
- [能羽]芸能。nuZaの項参照。
ヌファ nufa (nuhwa) ⓪ 名
- 饒波。nihwaともいう。《地》参照。
ヌファ nufa (nuhwa) ⓪ 名
- 伊野波。《地》参照。
ヌフィ nufi (nuhwi) ⓪ 名
- 饒辺。《地》参照。
ヌジャ nuja (nuZa) ⓪ 名
古
- 芸。演技。技芸。nuhwaは芸能そのものをいう。
ヌカ nuka (nuka) ⓪ 名
- 糠(ぬか)。
ヌミ numi (numi) ⓪ 名
- 鑿(のみ)。工具の名。
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0) [Japanese→Okinawan]
ぬう 【縫う】
- nooyuN (≈ nooiN)
ぬか 【糠】
ぬき 【貫】
Phrases
- ~のある家 nuchijiyaa
ぬき 【緯】
ぬく 【貫く】
ぬし 【主】
ぬた (料理の名)
ぬの 【布】
ぬま 【沼】
ぬる 【塗る】
- nuyuN (≈ nuiN)
ぬいめ 【縫い目】
ぬきて 【抜手】
ぬけげ 【脱け毛】
ぬける 【抜ける】
- fichinayuN (≈ fichinaiN)
- nugiyuN (≈ nugiiN)
Phrases
- 抜けてあがる nuchagayuN
ぬげる 【脱げる】
- nugiyuN (≈ nugiiN)
ぬすむ 【盗む】
Phrases
- ~くせ tiigushi
- ~くせがある tiinagasaN
ぬらす 【濡らす】
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan) (© CC BY-ND 3.0 DEED), by Shinsho Miyara. [Northern Ryukyuan: Okinawan]
ぬいん (ぬたん、ぬらん、ぬてぃ)
- 塗る
- クーラーぬ ふぃるまてぃからー しみんやーぬ うふく なてぃ かーらやーん むちぬやーん いきらく なとーん。
(クーラーが普及してからはコンクリート建てが増えて瓦葺きの家も瓦職人も少なくなっている)
Example phrases
*(参考)むち(瓦接合用の漆喰)
ぬい
- 糊
- ぬぬさーに ぬくやーめー ちちでぃ、いふぃぐゎー みじ まんちきてぃ、ぬぬぬ くち くんち、てぃーっし むまーむまー さーに むちさ っんぢゃち ぬい ちゅくとーたん。
(布で残り飯を包んで、水を少し混ぜて、布の口を縛って、手で揉んで粘っこさを出して糊を作っていた)
Example phrases
ぬい むん
- 塗りもの、漆器
- うちなーをぅてー ぬいむんとぅっし じゅーばく、まかい、けーうち、うじん、うめーしたてぃやー、くゎーしばく、ちゃわんうちゃー、はないちやーんでーぬ あん。
(沖縄では漆器として重箱、椀、皿、お膳、箸立て、菓子箱、茶碗置き、花瓶などがある)
Example phrases
ぬいん (ぬたん、ぬらん、ぬてぃ)
- 乗る
- まちり んーぢーが ふに ぬてぃ はなりじまんかい っんぢゃん。
(祭りを見に船に乗って離島に行った)
Example phrases
ぬー
- 何
- っちゅが ぬー さわん しむさ。うぬ っちゅぬ かってぃどぅ やる。
(人が何をしてもいいさ。その人の勝手だ) - あんし わかやーふーなーっし/ちゅーばーふーなーっし あれー ぬー さる むぬ が?
(あんなにわかったふりをして/強がってあいつは何様か) - めーなち びんちょー そーくとぅ、あちゃー しけんでぃ いちゃんてーまん、ぬーんでぃーる くとぅん ねーん。
(毎日勉強しているので、明日試験でも、どうってこともない) - ぬーどぅし っんまり やが?
(何年生まれなのか) - ぬーぬ っちゅ やが?
(何年の人なのか)
Example phrases
ぬー がな
- 何か
- っやーや わんにんかい ぬーがな いーし ねーに?
(あなたは私に何か言うことはないのか)
Example phrases
ぬー ぐとぅ
- 何事
- ぬーぐとぅぬ あてぃん ちゃー うてぃちち ゆー かんげーてぃ すし やん。
(何事があってもよ落ち着いてよく考えてすべきだ)
Example phrases
ぬーとぅ くぃーとー
- 詳細
- ぬーとぅくぃーとー ちかちくぃらん なー?
(詳しく聞かせてくれないか)
Example phrases
ぬー ぬー
- 何と何
- ぬーぬー こーてぃ ちゅーが?
(何々を買ってくるの)
Example phrases
ぬーぬ さびん ねーらん
- 何の差し障りもない
- いーちゅー とぅれーからー どぅー っんぢゅかちん ぬーぬさびん ねーらん。
(糸がとれてからは体を動かしても何の差し障りもない)
Example phrases
ぬーやー くぃーやー
- 何やかや
- じんぬ あくとぅんでぃち ぬーやーくぃーやー こーいまじでーん。
(お金があるからと言って何やかや買い占めてある)
Example phrases
ぬーん くぃーん
- 何もかも
- っちょー っし ならん くとー ねーん どー。ちゃー しー そーきわどぅ ぬーんくぃーん まし ないる。
(人はやってできないことはないよ。ずうっとしておけば何もかもよくなる)
Example phrases
ぬーし
- 本人
- ぬーしんちょーん わからん むんぬ っやーが わかいる ばー ゐ?
(本人でさえもわからないのに、あなたがわかるのか) - っやーや わかとーん ふーなーっし ぬーし くぃーてぃ ぬーやん くぃーやん いちょーしが、わーがんちょーん わからん むんぬ、っやーや ぬーが わかとーら?
(あなたはわかっているふりをして本人を越えて何やかんや言っているが、私でさえもわからないのに、あなたはいったい何がわかっているの)
Example phrases
ぬーじ
- 虹
- わらび そーいに かぐやふぃめとぅ まじゅーん てぃー ちなぢ ぬーじぬ はし わたいる いみ ゆー んーちゃん。
(幼い頃にかぐや姫と一緒に手をつないで虹の橋を渡る夢をよく見た)
Example phrases
ぬーでぃー
- 喉
ぬーでぃー ぐーふー
- 喉仏
- ぬーでぃーぐーふーとぅ くぃーがーえー ちゃぬよーな かかわい そーがやー?
(喉仏と声変わりはどういう関係になっているのかなあ)
Example phrases
ぬーでぃー ぢる
- 声帯
- ぬーでぃーぢるぬ ふぃっちーる あたい あびてぃ どぅーぬ くにぬ サッカーんかい やぐぃー かきたん。
(声帯がちぎれるほどかけ声を出して自分の国のサッカーを声援した)
Example phrases
*(参考)やぐぃー(気合いの入った声)
ぬーでぃー っわーぐゎー
- 喉ちんこ
- ぬーんち ぬーでぃーっわーぐゎーんでぃ いらりーるくとぅ なたがやー?
(どうして喉ちんこは「ぬーでぃーっわーぐゎー」と言われることになったかのねえ)
Example phrases
ぬーり
- 苔
- くむいんかい ほーとーる ぬーれー いゆぬ かみむん なとーくとぅ はぐな よー。
(池に密生している苔は魚の餌なので剥ぐなよ)
Example phrases
ぬーる
- 神人
- ヌールんでぃ いーしぇー うちなーびけーぬ かみんちゅ やん。
(ノロというのは沖縄独特の神に仕える人である)
Example phrases
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon) (© CC BY-SA 3.0 DEED), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa. [Southern Ryukyuan: Hatoma Yaeyama]
イキキスン [ʔi⸢ki⸣ki̥suŋ] (自動)
- {Mn_2}息絶える。死ぬ。
- イ⸢キザー⸣サティ ク⸢チ⸣サ ⸢シー ベータン⸣ドゥ ⸣アトーケー イ⸢キ⸣キシ ⸢ナーン⸣シェンツォー
[ʔi⸢kiʣaː⸣sati ku̥⸢ʧi⸣sa ⸢ʃiː beːtan⸣du ⸣ʔatoːkeː ʔi⸢ki⸣ki̥ʃi ⸢naːŋ⸣ʃenʦoː]
(息苦しいので、苦しんでいた<苦しくしていた>が、とうとう<後になって>息絶えて<死んで>しまったそうだ)
Example phrases
イラン [ʔi⸢raŋ] (連体)
- いらぬ。不必要な。不要な。余計な。
- イ⸢ラン⸣ クトー ⸢サンモー⸣ マ⸢シ
[ʔi⸢raŋ⸣kutoː ⸢sammoː⸣ ma⸢ʃi]
(余計な<不要な>ことはしない方が良い<ましだ>) - イ⸢ラン⸣ ムニ イ⸢ズナ
[ʔi⸢ram⸣ muni ʔi⸢ʣuna]
(余計なことを言うな)
Example phrases
シヌン [ʃi⸢nuŋ] (自動)
- 死ぬ。「~命可死<イノチシヌベク>戀ひわたるかも。万、599」の転訛したもの。
- ⸣ドゥク ⸣ヌムカー シ⸢ヌン⸠ダー
[⸣duku ⸣numukaː ʃi⸢nun⸠daː]
(毒を飲んだら死ぬぞ) - ク⸢ビッ⸣チン ⸣ヌ⸢ムカー シ⸢ナヌ
[ku⸢bit⸣ʧin ⸣numukaː ʃi⸢nanu]
(これぽっち飲んだら死なない) - イ⸢コーラ⸣ シ⸢ニ⸣プサタンティン マ⸢ナ⸣マー シ⸢ヌ⸣ クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[ʔi⸢koːra⸣ ʃi⸢ni⸣pusatantim ma⸢na⸣maː ʃi⸢nu⸣ ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(いくら死にたくても、今は死ぬことはできない) - ⸢パー⸣ク シ⸢ネー⸣ ミサムヌ
[⸢paː⸣ku ʃi⸢neː⸣ misamunu]
(早く死ねばいいのに) - ⸣アイニ シ⸢ニ⸣プサカー シ⸢ニ⸣バ
[⸣ʔaini ʃi⸢ni⸣pu̥sakaː ʃi⸢ni⸣ba]
(そんなに死にたければ死ねよ)
Example phrases
タンディ [⸢tan⸣di] (副)
- なにとぞ。どうか。願わくば。ひたすら良い結果を祈る。「頼うで」の転訛したもの。「~汝<いまし>を多能美<タノミ>母に違ひぬ。万、3359」の転訛したものか。
- ⸢タン⸣ディ ⸣バー ⸣ニガイ シ⸢キッふィーリ<シ⸢キッふォー⸣リ>
[⸢tan⸣di ⸣baː ⸣nigai ʃi̥⸢ki ffiːri<ʃi⸢kiffoː⸣ri>]
(どうか私の願いを聞き届けてくれ)
/
タンディトートゥ マブルシュ アミブシャヌ ガラクトートゥ カミガナシ アミブシャヌ/(願わくば守り神様よ、尊き神様よ、雨が欲しいです{EOS}雨をください)- 「ア⸢マン⸣グイ
[ʔa⸢maŋ⸣gui]
(雨乞い歌{EOS}ナガミク{EOS}トゥムルウガン)
」
『鳩間島古典民謡古謡集』)
Example phrases
ヌチキシルン [⸣nuʧi ki̥⸢ʃi⸣ruŋ] (連)
- 死ぬ。絶命する。こときれる(事切れる)。「命切れる」の義。
- ⸣カイ ⸣ナレーラ ⸣ヌチェー ⸢モー⸣ヌ イ⸢カス⸣ク ⸢ソーフチル⸣ シゥ⸢カウバン⸣ ヌチ キ⸢シ⸣ルンティル ウ⸢モー⸣リ
[⸣kai ⸣nareːra ⸣nuʧeː ⸢moː⸣nu ʔi⸢kasu̥⸣ku ⸢soːɸu̥ʧiru⸣ sï̥⸢kauban⸣ nuʧi ki̥⸢ʃi⸣runtiru ʔu⸢moː⸣ri]
(こうなったら命は蘇生し<命は萌え>ない{EOS}どんな良薬を使っても死ぬ<命が切れる>と思われる)
Example phrases
ヌチキスン [⸣nuʧi ⸣ki̥suŋ] (連)
- 死ぬ。絶命する。「命切れる」の義。⸣ヌチ[⸣nuʧi](命)に⸣キスン[⸣ki̥suŋ](切る)がついた形。
- ⸢ヨー⸣ゾーン サ⸢ムティ⸣ ナー⸢イ ベー⸣ルカー ⸣ヌチ キスン⸢ダー
[⸢joː⸣ʣoːn sa⸢muti⸣ naː⸢ji beː⸣rukaː ⸣nuʧi ki̥sun⸢daː]
(養生もしないで、ただ放置しておくと死ぬぞ<命切れるぞ>)
Example phrases
パティルン [pḁ⸢ti⸣ruŋ] (自動)
- 我慢できず爆発する。限界に達して理性が失われる。切れる。きわまる。死ぬ。「果てる」の転訛したもの。日常的にはあまり使用されない。「昨日こそ年は極之賀<はてしか>~。万、1843」の義。
- ミ⸢ドゥム⸣ヌ パ⸢ティ⸣ルカー ⸣ザー ⸣ナルンティ ア⸢ザリブー
[mi⸢dumu⸣nu pḁ⸢ti⸣rukaː ⸣ʣaː ⸣narunti ʔa⸢ʣaribuː]
(女が果てる<切れる>と蛇になるといわれている) - パ⸢ティラ⸣ヌ
[pa⸢tira⸣nu]
(爆発しない{EOS}切れない) - ⸣パティ ⸢ナー⸣ヌ
[⸣pati ⸢naː⸣nu]
(切れてしまった) - パ⸢ティ⸣ル ⸣クトー サ⸢ヌ
[pḁ⸢ti⸣ ru̥kutoː sa⸢nu]
(切れること<理性を失った行動>はしない) - パ⸢ティ⸣レー ミサムヌ
[pa⸢ti⸣reː ⸣misamunu]
(理性を失って、切れればいいのに) - ⸣クナーティ パ⸢ティ⸣リ
[⸣kunaːti pa⸢ti⸣ri]
(ここで果てろ<死ね>)
Example phrases
ミーッサヌ [⸢miːssa⸣nu] (連)
- 見知らぬ。思い出せない。⸢ミーッ⸣スン[⸢miːs⸣suŋ](見知る)の未然形。
- ヤ⸢ラ⸣ビ ⸢シェーン⸣ケン ⸣ミリティ ウ⸢ヌッキリ⸣ ミリ ミ⸢ラン⸣ダー ⸢ター⸣ティ ムッ⸢トゥ ミーッサラ⸣ヌ
[ja⸢ra⸣bi ⸢ʃeːŋ⸣kem ⸣miriti ʔu⸢nukkiri⸣ miri mi⸢ran⸣daː ⸢taː⸣ti mut⸢tu miːssara⸣nu]
(子供の頃に見て、それっきり見たことがないので、どこの誰だか、ちっとも思い出せない<見知らない>)
Example phrases
アーサヌスー [⸢ʔaːsa⸣nu ⸣suː] (連)
- アオサのお汁。アオサと豆腐のお汁は非常に美味で食も進むことから、家屋建築等の大勢の uby{賄}{マカナ}いには定番の賄い料理として調理された。
- ⸢ヤースクリヤー⸣ヌ ⸢アーサ⸣ヌ ⸣スー ッ⸢ふァイン⸣ パラ⸢ディー
[⸢jaːsu̥kurijaː⸣nu ⸢ʔaːsa⸣nu ⸣suː f⸢faim⸣ para⸢diː]
(家屋を建築する家のアーサのお汁を食しに行こうよ)
Example phrases
アーシムヌ [⸢ʔaːʃi⸣munu] (名)
- 酢の漬物、酢漬け。野菜や魚などを塩や味噌で混ぜる。「調和、塩安不<しほあふ>」『新撰字鏡』に「もの」がついて形成されたものか。
- ⸢ダイクニ⸣ヌ ⸢アーシ⸣ムヌ
[⸢daikuni⸣nu ⸢ʔaːʃi⸣munu]
(大根の酢漬け)
Example phrases
アーヌイー [⸢ʔaːnu⸣ʔiː] (名)
- 粟飯。
- ⸢アーヌ⸣イーン ン⸢マー⸣ンドゥ ⸢マイヌイー⸣ヤ ウ⸢レー⸣ラン ⸢マービン⸣ドゥ ン⸢マー⸣ティ ⸣ムカーヤ
[⸢ʔanu⸣ʔiːm ʔm⸢maː⸣ndu ⸢mainuʔiː⸣ja ʔu⸢reː⸣ram ⸢maːbin⸣du ʔm⸢maː⸣ti ⸣mukaːja]
(粟飯も美味いが、米の飯はそれよりも更に<ぞ>美味しいというものだよ)
普
段は粳(うるち)
粟
と芋の飯を炊き、祝祭日には糯(もち)- 粟と米の飯を炊いたりした。 サ⸢ク⸣マイナ ム⸢チアー⸣ イ⸢リティ アーヌ⸣イーバ⸢カス⸣カー ム⸢チミーン⸣ ンジティ ン⸢マー⸣タン
[sḁ⸢ku⸣maina mu⸢ʧiʔaː⸣ ʔi⸢riti ʔaːnu⸣ʔiː ba⸢kasu⸣kaː mu⸢ʧimiːn⸣ ʔnʤiti ʔm⸢maː⸣taŋ]
(粳米に糯粟を入れて粟飯を炊くと粘り気が出て美味しかった)
Example phrases
アーヌイバチ [⸢ʔaː⸣nu ʔi⸢ba⸣ʧi] (連)
- 糯粟で作ったイ⸢バ⸣チ[ʔi⸢ba⸣ʧi](飯初)。粟の新穀を煮て円錐形に握ったもの。
- ⸢アー⸣ヌ イ⸢バ⸣チ トゥ⸢クニ⸣ナ マ⸢チオーシ
[ʔaː⸣nu ʔi⸢ba⸣ʧi tu⸢kuni⸣na ma⸢ʧiʔoːʃi]
(粟の飯初を仏壇にお供えしなさい)
Example phrases
アーヌカイ [⸢ʔaː⸣nu ⸢kai] (連)
- 粟粥。粟のお粥。
- ⸢アー⸣ヌ ⸢カイ⸣ タ⸢キ⸣ ッ⸢ふァーサ⸠ナー
[⸢ʔaː⸣nu ⸢kai⸣ tḁ⸢ki⸣ f⸢faːsa⸠naː]
(粟の粥を炊いてあげよう<食べさせよう>ね)
Example phrases
アーヌシジ [⸢ʔaː⸣nu ⸣ʃiʤi] (連)
- 粟の粒。粟粒。
- ⸢アー⸣ヌ シ⸢ジ⸣ヌ ⸢ポッツァーリ ベー
[⸢ʔaː⸣nu ʃi⸢ʤi⸣nu ⸢potʦaːri beː]
(粟粒が散らばって<散乱して>いる)
Example phrases
アーヌパンビン [⸢ʔaː⸣nu ⸢pam⸣biŋ] (連)
- 粟の粉で作った芯のないてんぷら。「半片」の義か。
- ⸢アー⸣ヌ ⸢パンビン⸣マー ン⸢マー⸣タン
[⸢ʔaː⸣nu ⸢pambim⸣maː ʔm⸢maː⸣taŋ]
(粟粉のてんぷら<はんぺん>はおいしかった)
Example phrases
アーヌピサシイー [⸢ʔaː⸣nu pi̥⸢saʃi⸣ʔiː] (連)
- 粟と米のこわいい(強飯)。米に粟を混ぜて炊き上げた御飯。
- ⸢アー⸣ヌ ピ⸢サシ⸣イーン ン⸢マー⸣タン
[⸢ʔaː⸣nu pi̥⸢saʃi⸣ʔiːm ʔm⸢maː⸣taŋ]
(米と粟のこわいい<強飯>も美味しかった)
Example phrases
アーヌプー [⸢ʔaː⸣nu ⸣puː] (連)
- 粟の穂。粟穂。沖縄古語「あわほ」[琉]。
- ⸢アー⸣ヌ ⸢プー⸣ヤ キン⸢キン⸣シ ⸢ミーリティ⸣ ダ⸢リッサー⸣リ ⸢ベー
[⸢ʔaː⸣nu ⸢puː⸣ja kiŋ⸢kiŋ⸣ʃi ⸢miːriti⸣ da⸢rissaː⸣ri ⸢beː]
(粟の穂は黄色く熟して<稔って>、垂れ下がっているよ)
Example phrases
アーヌミース [⸢ʔaːnumiː⸣su] (名)
- 粟味噌。
- ⸢アーヌミー⸣ソーラン ⸢マイヌミース⸣ル ン⸢マー⸣タ
[⸢ʔaːnumiː⸣soːram ⸢mainumiːsu⸣ru ʔm⸢maː⸣ta]
(粟味噌よりも米味噌の方が美味しかった)
Example phrases
アーヌムチ [⸢ʔaːnu⸣muʧi] (名)
- 粟餅。粟を碾いて粉にし、それを練って成形し、蒸籠で蒸して造った餅。鳩間島ではめったに作らなかった。
- ⸢アーヌ⸣ムチ ス⸢ク⸣ル プ⸢スン オーッ⸣タン
[⸢ʔaːnu⸣muʧi su̥⸢ku⸣ru pu̥⸢suŋ ʔoːt⸣taŋ]
(粟餅を作る人もおられた)
Example phrases
アーヌン [⸢ʔaː⸣nuŋ] (名)
- (動)南京虫。
- ム⸢カ⸣シェー タ⸢タミヌ⸣ピルナーン ⸢キン⸣ヌ ⸢ヌイ⸣ミーナーン ⸢アーヌン⸣マー シ⸢ディ⸣シタ
[mu⸢ka⸣ʃeː tḁ⸢taminu⸣pirunaːŋ ⸢kin⸣nu ⸢nui⸣miːnaːŋ ⸢ʔaːnum⸣maː ʃi⸢di⸣ʃi̥ta]
(昔は畳の縁にも着物の縫い目にも南京虫は湧いた<孵化した>ものだよ)
Example phrases
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect) (© CC BY-NC 3.0 DEED), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa. [Southern Ryukyuan: Miyara Yaeyama]
ティーサズゥ [tiːsadzɨ] L (名)
- 手ぬぐい。タオル
アーサヌ スゥル [aːsanu sɨru] L F (名)
- アオサの汁
アカヌヌ [akanunu] F (名)
- 赤布
アサムヌ [asamunu] L (名)
- 朝飯
キーヌ パー [kiːnu paː] L F (名)
- 木の葉
キゥスゥムヌ [kɨ̥sɨmunu] F (名)
- 服
キゥヌ [kɨnu] F (名)
- 昨日
シキムヌ [ʃi̥kimunu] F (名)
- 漬物。たくあん
スゥスヌヌ [sɨ̥sununu] L (名)
- 白布
タンキゥムヌ [taɴkɨmunu] F (名)
- 短気者
ツゥキゥリゥムヌ [tsɨkɨrɨmunu] L (名)
- 作物。農作物
ツゥブルヤンヌ フチリ [tsɨburujaɴnu ɸu̥tʃiri] L L (名)
- 頭痛薬
トゥクヌマー [tu̥kunumaː] L (名)
- 床の間。家の中にある座床
トゥヌスク [tunusu̥ku] F (名)
- 登野城
ナマズゥラームヌ [namadzɨraːmunu] L (名)
- 生意気者
ヌー [nuː] L (名)
- 野原
ヌーナカ [nuːnaka] L (名)
- 野原
ヌービゥー [nuːbɨː] L (名)
- 野火
ヌーマヤー [nuːmajaː] L (名)
- 野良猫
ヌーヤキゥ [nuːjakɨ] L (名)
- 野焼け
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【ぬ】 — ぬ、ヌは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第5行第3段(な行う段)に位置する。清音であり... [more]
Nu (kana)