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Define ぬく nuku Meaning ヌク
Displaying results for ぬく (nuku・ぬく・ヌク) – ryukyu
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Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0).
ヌクイ nukui (nukui) ⓪ 名
- 残り。
フィヌク finuku (hwinuku) ⓪ 名
- 辺野古。《地》参照。
マヌク manuku (manuku) ⓪ 名
- 眉間。また,まゆね。~cicaasjuN.まゆを寄せる。(心配事の時などに)まゆをひそめる。
アヌクル anukuru (?anukuru) ① 名
- あのころ。過去についていう。
チヌク chinuku (cinuku) ⓪ 名
- きのこ。傘と柄のはっきりしている,いわゆるきのこの形をしたものをいう。したがって,moo?aasa, mimiguiなどはcinukuといわない。食用のものも,有毒のものもさすが,主として食用のものをいうようである。simizi(しめじ)など。
ヌクヌン nukunun (nuku=nuN) ⓪ 自=maN,=di
- 暖まる。暖を取る。nukumee,火に当たれ。
ヌクサン nukusan (nukusaN) ⓪ 形
- 暖かい。nukuku najuN.暖かくなる。
ヌクシ nukushi (nukusi) ⓪ 名
- 残したもの。食べ残しなど。
ヌクユン nukuyun (nuku=juN) ⓪ 自=raN,=ti
- 残る。
ウヌクル unukuru (?unukuru) ① 名
- そのころ。
ユーヌク yuunuku ('juunuku) ⓪ 名
- 麦こがし。砂糖を入れ,粉のままで,または熱湯をそそいで練りかためて食べる。
チンヌク chinnuku (CiNnuku) ⓪ 名
- [鶴の子]芋の一種。やつがしら。
ミンヌクー minnukuu (miNnukuu) ① 名
- 水の子。水の実。祭祀の際,なまのまま小さく四角に切って施餓鬼用として供える野菜。
ムヌクーイ munukuui (munukuui) ⓪ 名
- 物乞いをすること。
ヌクグニ nukuguni (nukuguni) ⓪ 名
- 暖国。暖かい地方。
ヌクイムン nukuimun (nukuimuN) ⓪ 名
- 残りもの。
ヌクジリ nukujiri (nukuziri) ⓪ 名
- のこぎり。
ヌクシュン nukushun (nuku=sjuN) ⓪ 他=saN,=ci
- 残す。
ウチャヌク uchanuku (?ucanuku) ⓪ 名
- 祖神や火の神に供える小さな餅。
チファヌク chifanuku (Cihwanuku) ⓪ 名
- 津波古。«地»参照。
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0) [Japanese→Okinawan]
ぬく 【貫く】
みぬく 【見抜く】
うちぬく 【撃ち抜く】
おいぬく 【追い抜く】
See also
てぬぐい 【手拭】
- tiisaaji
- (Honorific) nagaNsaaji
Phrases
- 花もようの~hanajumitiisaaji
ひきぬく 【引き抜く】
しりぬぐい 【尻拭い】
せいようてぬぐい 【西洋手ぬぐい】
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan) (© CC BY-ND 3.0 DEED), by Shinsho Miyara. [Northern Ryukyuan: Okinawan]
ぬく〜
- 暖か
- ぬくさん
(暖かい)
からの接頭辞化)
Example phrases
ぬく ぐに
- 暖かい地方
- うちなーや ぬくぐに やてぃ ふよー くらしやっさん。
(沖縄は暖かくて冬は暮らしやすい) - ぬくぐねー ゆちさーに でーじ ないる くとぅん ねーらん。
(温かい地方は雪で被害を受けることもない)
Example phrases
ぬく どぅし
- 暖冬の年
- ぬくぐにぬ うちなーをぅてー ゐーはだむちぬ じしちぇー し、ぐんぐゎちぐる やがやー?
(暖かい地域の沖縄では過ごしやすい時節は4、5月頃かなあ) - くとぅしぇー ぬくどぅし やくとぅ、どぅー ぬくたみーる むのー あんすかー うりらん なとーんでぃ。
(今年は暖冬なので、暖房用器具はそんなに売れなくなっているって)
Example phrases
ぬくいん (ぬくたん、ぬくらん、ぬくてぃ)
- 残る
- にっかまでぃ しくちばんかい ぬくてぃ なーちゃぬ しこーいむん さん。
(遅くまで職場に残って翌日の準備をした)
Example phrases
ぬくい むん
- 残りもの
- なちぇー しーやっさくとぅ、れいぞーこんかい いっとーかんねー ならん。
(夏は饐えやすいので、冷蔵庫にいれておかないといけない) - なちぇー ぬくいむのー あちらち うちきとーかんねー かまらん ないん。
(夏は残り物は暖めておかないと食べられなくなる)
Example phrases
ぬくすん (ぬくちゃん、ぬくさん、ぬくち)
- 残す
- っくゎっんまがんかえー じん ぬくちゃい、ぢー ぬくちゃい、むぬ ぬくちゃい すしやか、なー ぬくすしどぅ まし やる。ちむぬ ぬらん くとー さんしぇー まし。
(子孫にはお金を残したり、土地を残したり、物は残したりするより、名を残すことの方が良い。気が進まないことはしない方が良い)
Example phrases
ぬくたまいん (ぬくたまたん、ぬくたまらん、ぬくたまてぃ)
- 暖まる
- こたつんかい いーねー、ぬくたまいさ。
(こたつに入れば暖まるよ) - てぃーぶくる しーねー、ぬくたまいくとぅ ぬーん しーぶしこーねーん なてぃ ふゆーなむん ないくとぅ こーらんてぃん しむん。
(手袋をすると暖まるので何もしたくなくなって怠け者になるから買わなくてもいい)
Example phrases
ぬくたみーん (ぬくたみたん、ぬくたみらん、ぬくたみてぃ)
- 暖める
- ふかー ふぃーさくとぅ、どぅーや ちゅーぢゅーとぅ ぬくたみらんねー はなしち かかいん どー。
(外は寒いので、体はちゃんと暖めないと風邪をひくよ)
Example phrases
*(参考)「はなしち」(風邪、鼻が湿気ること)
ぬくばーいん (ぬくばーたん、ぬくばーらん、ぬくばーてぃ)
- 暖かくなる
- ぬくばーたくとぅ、うすめーとぅ はーめーや はしるぐちんかい っんぢてぃ てぃーだぶーい さがなー ちゃー ぬどーたん。
(暖かくなったので、おじいさんとおばあさんは縁側に出て日向ぼっこしながらお茶を飲んでいた)
Example phrases
ぬくさん
- 暖かい
- てぃーだぬ みーや ぬくさくとぅ、っんまから はなりぶしこー ねーらん。
(陽のあたるところは暖かいので、そこから離れたくない)
Example phrases
いー ぬくすん
- 言い残す
- いーぬくし しーぬくしぬ あれー、あとぅから たれーてぃ うさぎやびーさ。
(言い残し、仕残しがあれば、後で補足して差し上げますから)
Example phrases
いらび ぬくし/いらび ぬくさー
- 選び残し
- なま じぶのー いらびぬくさーぬどぅ あくとぅ、あちゃー こーいしぇー まし やさ。
(今時分は選び残しの物しかないので、明日買う方がいいよ)
Example phrases
くま ぐまーぬ くとぅ
- 詳細な事柄
- ちゃぬ よーな くとぅ すんでぃーる くとー なま うんぬきやびーしが、くまぐまーぬ くとー あとぅから うんぬきやびーん。
(どういうことをするということは今申し上げますが、詳細は後から申し上げます)
Example phrases
ちぬく
- きのこ
- なかみじる、いなむどぅちんかい ちぬく いりーねー かばさぬ まーさん。
(中味汁、イナムドゥチにきのこを入れると香りが良くておいしい)
Example phrases
てぃーぬ くび/なー/はた/わた
- 手の首/甲/端/ひら
- んにん、かたん、ふぃじけーん、てぃーぬくびん、くしん、ちんしん、ふぃさぬくびん むる ゆるみやーに、ちーぬ ながり みぐらち たいきょくけん すん。
(胸も、肩も、肘も、手首も、腰も、膝も、足首もみんな緩めて、血流を巡らせて太極拳をする) - てぃーぬ なー
(手の甲) - 、てぃーぬ わた
(手のひら)
Example phrases
*(参考)てぃっこー(手の卑語);あれー しーじゃがたんかい てぃっこー ねーいん(あれは先輩方に手を出す)
とぅしぬ くー
- 年の功
- 「かーみぬ くーやか とぅしぬ くー」んでぃ いしぇー、ゆー わたてぃ ちょーる っちょー ぬーくぃーん あたてぃ ちょーくとぅ、ちむぬ ゐちょーん。
(「亀の甲より年の功」というのは、世を渡って来ている人は何でも経験して来ているので、落ち着いている)
Example phrases
とーぬ くに
- 中国
- なまやてぃん うとぅすえー ちゅーごくんかえー とーぬくにんでぃ いちょーん。
(今でもお年寄りは中国に唐の国と言っている)
Example phrases
ふぇーぬ くすー
- そばかす
- アミリカーたーぬ ぐまわらびんちゃーや ふぇーぬ くすーぬ っんぢとーしが、うりが
(あくとぅ) - どぅ うじらーさる。
(アメリカ人たちの幼い子たちはそばかすがあるが、それが(あるから)
かわいい)
Example phrases
みーぬ くち
- 目がしら
- なだぬ っんぢぎさ そーたくとぅ、みーぬくち うしちきてぃ とぅみたん。
(涙が出そうになったので、目頭を押さえて止めた)
Example phrases
むぬ くくん あびー
- ふくみ声
- むぬくくんあびーや さんぐとぅ くちぇー あきてぃ あびれー。
(ふくみ声はしないで口を開けて話しなさい)
Example phrases
*(参考)「くくん」は、「くくむん」(口にふくむ)の名詞形「くくみ」の変異形
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon) (© CC BY-SA 3.0 DEED), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa. [Southern Ryukyuan: Hatoma Yaeyama]
カニマースン [ka⸢nimaːsuŋ] (他動)
- 成し遂げる。切り盛りしてやりぬく。
- ウ⸢ビ⸣ヌ キ⸢ナイヌ スータイ⸣バ ⸢タンガ⸣シ カ⸢ニマースンティ⸣ ア⸢ワ⸣リ ⸢シーベー
[ʔu⸢bi⸣nu ki⸢nainu suːtai⸣ba ⸢taŋga⸣ʃi ka⸢nimaːsunti⸣ ʔa⸢wa⸣ri ⸢ʃiːbeː]
(あれだけの家族の生計を一人で切り盛りして成し遂げようと苦労をしている) - ⸢タンガ⸣シェー カ⸢ニマーサラヌ
[⸢taŋga⸣ʃeː ka⸢nimaːsaranu]
(一人では切り盛り出来ない) - ⸢ワー タンガ⸣シ カ⸢ニマーシ⸣ ミリバ
[⸢waː taŋga⸣ʃi ka⸢nimaːʃi⸣ miriba]
(君一人で切り盛りして成し遂げてみなよ) - ⸢タンガ⸣シ カ⸢ニマース⸣ クトゥン ナ⸢ラヌ
[⸢taŋga⸣ʃi ka⸢nimaːsu⸣ ku̥tun na⸢ranu]
(一人で成し遂げることも出来ないのか) - カ⸢ニマーシェー⸣ ミサムヌ
[ka⸢nimaːʃeː⸣ misamunu]
(切り盛りしてやり遂げればよいのに) - ⸢タンガ⸣シ カ⸢ニマーシ
[⸢taŋga⸣ʃi ka⸢nimaːʃi]
(一人で切り盛りして成し遂げよ)
Example phrases
クルン [⸣kuruŋ] (他動)
- 刳りぬく。えぐる(抉る)。形を写して刳りぬく。
- ⸢ミーカンガン⸣マー ッ⸢スイキーバ⸣ クリティ ス⸢ク⸣ロッタ
[⸢miːkaŋgam⸣maː s⸢suikiːba⸣ kuriti su̥⸢ku⸣roːtta]
(水中眼鏡はモンパノキを刳り抜いて作られた) - ⸣マチキー ⸣クルン
[⸣maʧikiː ⸣kuruŋ]
(松の木を uby{刳}{ク}る) - ⸢コー⸣ティ ク⸢ララ⸣ヌ
[⸢koː⸣ti ku⸢rara⸣nu]
(硬くて刳られない) - ⸣クルクトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸣kuru ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(刳ることは出来ない) - ⸣クレー ⸣ミサムヌ
[⸣kureː ⸣misamunu]
(刳ればよいのに) - ⸢パー⸣ク ⸣クリ
[⸢paː⸣ku ⸣kuri]
(早く刳れ) - ⸢トー⸣ネー <フ⸢ノー⸣ロー> ア⸢カンキーバ⸣ クリティ ス⸢ク⸣ローッタ
[⸢toː⸣neː <ɸu⸢noː⸣roː> ʔa⸢kaŋkiːba⸣ kuriti su̥⸢ku⸣roːtta]
(田舟<豚の飼葉桶>は赤木を刳って作られた) - ⸣マチフネー ⸣マチキーバ ⸣クリティ ス⸢ク⸣ローッタ
[⸣maʧiɸuneː ⸣maʧikiːba ⸣kuriti su̥⸢ku⸣roːtta]
(松舟<松の刳り舟>は松の木を刳り抜いて作られた) - ⸣クマー ク⸢ラ⸣ヌ
[⸣kumaː ku⸢ra⸣nu]
(ここは刳らない<えぐらない>) - ⸣ヌンシ ⸣クリミサカー ⸣クル ⸣クトー ⸣ナルン
[⸣nuŋʃi ⸣kurimisakaː ⸣kuru ⸣ku̥toː ⸣naruŋ]
(鑿で刳って良ければ刳ることは出来る) - ⸣クレー ⸣ミサムヌ
[⸣kureː ⸣misamunu]
(刳れば良いのに) - ⸢マー⸣ビン ⸣クリバ
[⸢maː⸣biŋ ⸣kuriba]
(もっと刳れよ)
Example phrases
ティーダクン [⸣tiː da⸢kuŋ] (連)
- 拱手傍観する。手をこまぬく。無為に過ごす。手の怪我をして仕事が出来なくなり困る。手が不自由になる。「手を抱く」の義。
- ⸢ティー⸣バ ヤ⸢マ⸣シティ ⸣ティー ダ⸢キル オー⸣ル
[⸢tiː⸣ba ja⸢ma⸣ʃi̥ti ⸣tiː da⸢kiru ʔoː⸣ru]
(手を傷めて、拱手傍観して<仕事が出来なくなり、弱って>おられる)
Example phrases
トゥースン [⸢tuː⸣suŋ] (他動)
- {Mn_1}通す。通過させる。貫き通す。突きぬく。
- パ⸢ル⸣ヌ ⸣ミーラ ⸣イトゥ ⸢トゥー⸣スンティ<ヌ⸢クンティ> ⸢スンドゥ トゥーサラ⸣ヌ<ヌ⸢カラヌ>
[pa⸢ru⸣nu ⸣miːra ⸣ʔitu ⸢tuː⸣sunti⸢sundu tuːsara⸣nu ]
(針の穴から糸を通そうとするが通されない) - ⸢トゥーシ ヤッ⸣サン
[⸢tuːʃi jas⸣saŋ]
(通しやすい) - ⸢トゥー⸣ス ク⸢トゥ⸣ヌ ⸣ナルカー ⸢トゥー⸣シェー ⸣ミサムヌ
[⸢tuː⸣su ku̥⸢tu⸣nu ⸣narukaː ⸢tuː⸣ʃeː ⸣misamunu]
(通すことが出来たら通せばよいのに) - ⸣ドゥーシ ⸢トゥー⸣シ
[⸣duːʃi ⸢tuː⸣ʃi]
(自分で通せ)
Example phrases
ウイヌクン [⸢ʔuinukuŋ] (他動)
- 追い抜く。追い越す。
- ⸢マイ⸣ヌ プ⸢ス ウイヌクンティ スンドゥ ウイヌカラヌ
[⸢mai⸣nu pu̥⸢su ʔuinukunti sundu ʔuinukaranu]
(前の人を追い抜こうとするが、追い抜かれない) - ⸢パッツァー⸣シティ ⸢ウイヌキ⸣ ミサカー ⸢ウイヌク⸣ クトー ⸣ナルン
[⸢patʦaː⸣ʃi̥ti ⸢ʔuinuki⸣ misakaː ⸢ʔuinuku⸣ ku̥toː ⸣naruŋ]
(駆け足<走って>で追い抜いてよければ追い抜くことは出来る) - ⸢ウイヌケー⸣ ミサムヌ
[⸢ʔuinukeː⸣ misamunu]
(追い抜けばいいのに) - ⸢パー⸣ク ⸢ウイヌキ
[⸢paː⸣ku ⸢ʔuinuki]
(早く追い抜け)
Example phrases
ウシヌクン [ʔu⸢ʃinukuŋ] (他動)
- 押し退ける。排斥する。「おしのく(下二段)」が四段活用化して転訛したもの。ウ⸢シヌキルンとも言う。
- プ⸢ス⸣ ウ⸢シヌクンティ スー⸣ クトー ⸢カンガウ⸣ナ
[pu̥⸢su⸣ ʔu⸢ʃinukunti suː⸣ ku̥toː ⸢kaŋgau⸣na]
(他人を押し退けようとすることは考えるな) - ウ⸢シヌカヌ
[ʔu⸢ʃinukanu]
(押し退けない) - ウ⸢シヌキ ナー⸣ヌ
[ʔu⸢ʃinuki naː⸣nu]
(押し退けてしまった) - ウ⸢シヌク⸣ クトゥ
[ʔu⸢ʃinuku⸣ ku̥tu]
(押し退けること) - ウ⸢シヌケー⸣ ミサムヌ
[ʔu⸢ʃinukeː⸣ misamunu]
(押し退ければいいのに) - ウ⸢シヌキ
[ʔu⸢ʃinuki]
(押し退けろ)
Example phrases
ウシヌクン [ʔu⸢ʃinukuŋ] (他動)
- 突き刺す。貫き通す。「押し貫く」の義。
- ⸢ヤー⸣ヌ ナ⸢カー⸣ラ ⸢ヤーフキプス⸣ン ⸣トン ⸢アイ⸣ジ ⸢シェー⸣ティ ⸣パル ウ⸢シヌク
[⸢jaː⸣nu na⸢kaː⸣ra ⸢jaːɸu̥kipusu⸣n ⸣toŋ ⸢ʔai⸣ʤi ⸢ʃeː⸣ti ⸣paru ʔu⸢ʃinuku]
(家の中から屋根葺きの所へ合図しながら針<竹矛の針>を突き刺す<貫き通す>)
Example phrases
ウヤヌクイヤカンヌクイ [ʔu⸢ja⸣nu ⸢kui⸣ja ⸢kan⸣nu ⸣kui] (文)
- 親の声は神の声。⸢親の言うことは神のお告げと同じだ」の義。親の意向には逆らえないの意(諺)
ウンヌクジ [⸢ʔunnu⸣kuʣi] (名)
- 芋(甘藷)の澱粉。「芋の葛粉」の義。単に⸣クジ[⸣kuʣi](澱粉)といえば、甘藷や⸢キー⸣ウン[⸢kiːʔuŋ](キャッサバ)の芋の澱粉を指す。この澱粉でつくるテンプラを、⸢ウンヌ⸣クジティンプラ[⸢ʔunnu⸣kuʣitimpura](芋葛粉テンプラ)といい、誠に美味である。これで⸢ブッ⸣トゥル[⸢but⸣turu](澱粉を揚げてつくった、粘り気のあるジェリー状の食物)を作り、病人に与えて栄養食とした。子供のお八つとしても喜ばれた。サツマイモの澱粉。
- ⸢ウンヌ⸣クジシ ⸢ブッ⸣トゥル タ⸢キ⸣ ッ⸢ふァーシ⸣バ
[⸢ʔunnu⸣kuʤiʃi ⸢but⸣turu tḁ⸢ki⸣ f⸢faːʃi⸣ba]
(サツマイモの澱粉でブットゥルを炊いて食べさせなさい)
Example phrases
ウンヌクジティンプラ [⸢ʔunnu⸣kuʤitimpura] (名)
- 芋の澱粉<芋葛粉>で揚げたテンプラ。
- ⸢ウンヌ⸣クジティンプラー イッ⸢ケン⸣ ン⸢マー⸣タン
[⸢ʔunnu⸣kuʤitimpuraː ʔik⸢kem⸣ m⸢maː⸣taŋ]
(芋葛粉のテンプラは非常に美味しかった)
Example phrases
ウンヌクジブットゥル [⸢ʔunnu⸣kuʤibutturu] (名)
- 芋の澱粉を熱湯で溶かしてゼリー状にしたものを軽く油揚げにした食品。子供のお八つにしたり、老人が黒砂糖を uby{塗}{マブ}して食するお茶請けに重宝された。
- ⸢ウンヌ⸣クジブットゥル タ⸢キ⸣ ッ⸢ふァーソーッ⸣タン
[⸢ʔunnu⸣kuʤibutturu tḁ⸢ki⸣ f⸢faːsoːt⸣taŋ]
(芋葛ブットゥルを炊いて食べさせてくださった)
Example phrases
カザケーヌクニオザーテー [ka⸢ʣakeːnu⸣ ku⸢nioʣaːteː] (連)
- 屋号。加治工国雄氏宅。
- カ⸢ザケーヌ⸣ ク⸢ニオザーテーヤ⸣ ミ⸢ルクンヤー⸣ヌ ⸢マイ⸣ネー ⸣ナリ ⸢ブー
[ka⸢ʣakeːnu⸣ ku⸢nioʣaːteːja⸣ mi⸢rukuŋjaː⸣nu ⸢mai⸣neː ⸣nari ⸢buː]
(加治工國雄氏宅はミルクンヤーの前隣になっている)
Example phrases
カミヌクー [ka⸢minu⸣ kuː] (連)
- 亀の甲。亀の甲羅。
- カ⸢ミヌ⸣クーヨーチ
[ka⸢minu⸣kuːjoːʧi]
(亀の甲羅で作った簪{EOS} uby{鼈甲}{ベッ|コウ}製の uby{簪}{カンザシ}) - カ⸢ミヌ⸣クーパカ
[ka⸢minu⸣kuːpaka]
(亀甲墓) - カ⸢ミヌ⸣クーシ ⸢ヨー⸣チン ⸣フチン ス⸢ク⸣ローッタ
[ka⸢minu⸣kuːʃi ⸢joː⸣ʧiŋ ⸣ɸu̥ʧin su̥⸢ku⸣roːtta]
( uby{鼈甲}{ベッ|コウ}で uby{簪}{カンザシ}も uby{櫛}{クシ}も作られた)
Example phrases
カミヌクーウジ [ka⸢minu⸣kuːʔuʣi] (名)
- (動)魚の名。和名、ウツボの仲間。ニセゴイシ(体長約1メートル{EOS}体表は茶褐色の亀甲模様におおわれている)。浅い珊瑚礁の中に棲息する。ウツボの仲間で最も凶暴といわれている。
- カ⸢ミヌ⸣クーウジェー ユ⸢クン⸣ユン マ⸢ギティ ピン⸣ギ パ⸢リ⸣ス
[ka⸢minu⸣kuː⸣ʔuʤeː ju⸢kuŋ⸣jum ma⸢giti piŋ⸣gi pa⸢ri⸣su]
(ニセゴイシウツボは uby{銛}{モリ}をもへし曲げて逃げていくものだ)
Example phrases
カミヌクーパカ [ka⸢minu⸣kuːpḁka] (名)
- 亀甲墓。屋根が亀の甲の形をした沖縄の伝統的な墓。ナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure](中岡)の西側の岡に発達した砂岩の南面に亀甲墓が作られている。明治以降、沖縄からの寄留民の手によって掘られたという。
- ア⸢ラ⸣カーウガンヌ ⸢インタナー⸣ル カ⸢ミヌ⸣クーパカー ⸢ゴー⸣ラー
[ʔa⸢ra⸣kaːʔugannu ⸢ʔintanaː⸣ru ka⸢minu⸣kuːpḁkaː ⸢goː⸣raː]
(新川御嶽の西側に亀甲墓は多い)
Example phrases
カンヌクー [⸢kan⸣nu ⸣kuː] (連)
- 神司の交替の儀式を行う際に使う米の粉。交替の儀式を行う家の庭に、⸢クー⸣ジ[⸢kuː⸣ʤi](トウヅルモドキ)を⸣カンヤマ[⸣kaŋjama](御嶽{EOS}<神の山>)より採取してきて、注連縄も張り巡らす。祈願をしている間にシ⸢ル[ʃi⸢ru](代{EOS}注連縄の中)で屈強の男が米粉を搗いて神に供え、それを参会者に配る
カンヌクムル [⸢kan⸣nu ku⸢mu⸣ru] (連)
- 堰の川上にある池( uby{水籠}{ミズ|コモリ})。谷間にできた自然の小池。水深1~2メートル程度の池が多い。保水力が弱く、旱魃が続くと干上がることがある。
- ⸢カン⸣ヌ ク⸢ムル⸣ヌ ミ⸢ジヌ⸣ ピ⸢シ⸣ルンケン ⸢ペーレー スー⸣ ピンヌン ⸢アッ⸣タン
[⸢kan⸣nu ku⸢muru⸣nu mi⸢ʣinu⸣ pi̥⸢ʃi⸣ruŋkem ⸢peːreː suː⸣ pinnuŋ ⸢ʔat⸣taŋ]
(川上の池の水が干上がるほど旱魃することもあった)
Example phrases
キドゥヌクン [ki⸢du nukuŋ] (連)
- 疎遠になる。間遠になる。訪問することが稀になること。
- チ⸢カ⸣グロー ⸢ウン⸣ネートー キ⸢ドゥ ヌキル ブー⸣ツォー
[ʧi̥⸢ka⸣guroː ⸢ʔun⸣neːtoː ki⸢du nukiru buː⸣ʦoː]
(近頃はあの家とは疎遠になっているそうだ)
Example phrases
ククヌク [ku̥⸢kunu⸣ku] (名)
- 九個。ク⸢ヌッ⸣ク[ku⸢nuk⸣ku]ともいう。「ここの・こ。大欲寸 九 児等哉<おほほしき ここの児らや>。万、3794」の義。
- ⸢コー⸣マー ク⸢クヌ⸣ク ヌ⸢カ⸣リ ⸢ベー⸣ン
[⸢koː⸣maː ku⸢kunu⸣ku nu⸢ka⸣ri ⸢beː⸣ŋ]
(卵は九残っている)
Example phrases
クメーヌクムル [ku⸢meːnu⸣ ku⸢mu⸣ru] (連)
- (海底地名)。小浜家の籠もり池(礁内湖)。{フ⸢カバ⸣カパマ[ɸu̥⸢kaba⸣kapama](外若浜)とフ⸢ナ⸣バルパマ[ɸu⸢na⸣barupama](舟原浜)の中間の海岸にあるク⸢ム⸣ル[ku⸢mu⸣ru](礁内湖)}。小浜家の人が網を入れて漁獲したところ