X
🔧

Settings

Search type

Word search: Languages

Word search: Databases

Define muchuN むちゅん Meaning ムチュン

Displaying results for muchuN (muchun・むちゅん・ムチュン) – ryukyu

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū
(Okinawan Dictionary Data Collection) (© CC BY 4.0).

ムチュン muchun (mu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci、自

  1. 持つ。手に持つ。また,所有する。維持する。受け持つ。
  2. とつぐ。(女が)結婚する。また,子供ができる。'utu~.(女が)結婚する。とつぐ。Qkwa~.子供ができる。妊娠する。また,出産する。maada mutani.イ.まだ嫁に行かないのか。ロ.まだ子供ができないのか。
  3. (自)もつ。持続する。

ムチュン muchun (mu=cuN) ⓪ 自=taN,=Qci

  1. むくむ。はれてふくれあがる。mukunuNとやや異なり,全体がふくれてはれあがる場合をいう。CiraNkai muQcooN.顔がむくんで,はれあがっている。hwisjaNkai muQcooN.足がむくんで,はれあがっている。

スムチュン sumuchun (sumu=cuN) ⓪ 自=kaN,=ci

  1. そむく。後ろを向く。
  2. そむく。反逆する。

タムチュン tamuchun (tamu=cuN) ⓪ 自=kaN,=ci

  1. 保つ。長持ちする。もつ。tamukasaN.長持ちさせない。子供がおもちゃをすぐこわしてしまう場合など。

アジャムチュン ajamuchun (?aZamu=cuN) ① 他=kaN,=ci

  1. あざける。軽蔑してかかる。あざむくはnuzuNという。Qcu~.人をあざける。

トゥイムチュン tuimuchun (tuimu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci

  1. 接待する。もてなす。tuimutaQtooN.優遇されている。

ウキムチュン ukimuchun (?ukimu=cuN) ⓪ 他=taN,=Qci

  1. 受け持つ。担当する。

Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan) (© CC BY-ND 3.0 DEED), by Shinsho Miyara. [Northern Ryukyuan: Okinawan]

むちゅん (むっちゃん、むたん、むっち)

  • 持つ
  • Example phrases
    • あみぬ ふいが すら わからんくとぅ かさ むっち いき よー。
      (雨が降るか分からないので、傘を持っていきなさいよ)
    • やー むちゃー/やー むち じょーじ/やー むち むん
      (家事をしっかり切り盛りする者)
    • ぬちぇー なげー むたんどー。
      (命は長くはもたない)
    • なちぇー かみむのー なげー むたんどー。
      (夏は食べ物は長くはもたない)
    • expl 上記の例で代表されるように、「むちゅん」は単に〈持つ、所有する〉だけではなく、〈内から支える、維持する、保存がきく〉を意味する。expl うぃなごー ななばち かんとーん。
      (女性は7つの難儀を抱え込んでいる)
    • という言い伝えがあるように、生まれながらに「なんじ さー」
      (難儀をする者)
    • として「7つの苦労」
      (出産、育児、夫をささえる、嫁としてのつきあい、など)
    • を抱えていると考えられている。女性や妻の社会的役割をよく表わしている表現として、をぅとぅ たてーうーさんうぃなごー ゆーちらん ねーん。
      (夫をたてることができない女性は何の役にもたたない)
    • をぅとぅぬ あがいしん とぅじぬ ゆい やさ。
      (夫が出世するのも妻のおかげだ)
    • expl ちゃー うぃきがー うふっちゅ どー。
      (幼くてもいつも男性はおとなだよ)
    • の例では男女間の社会的役割の差をよく反映している。ところで、わったー をぅとー やーぬ くとー とぅんけーてぃん んーだん そーうぃきが やさ。
      (私の夫は家のことは顧みない。亭主関白だよ)
    • 「そーうぃきが」
      (真正の男性)
    • が〈亭主関白〉を意味するところに、「うぃきが」
      (男性)
    • に対する見方を反映されている。「じまま」
      (わがまま)
    • や「どぅー がってぃー さー」
      (自分勝手な者)
    • とは異なる。なーだ をぅとぅ むたに?
      (まだ結婚していないのか)
    • は、〈まだ嫁に行かないのか〉という日本語的発想よりも、〈まだ所帯をもっていないのか〉を意味する。さらに、「っく;わ むっちょーみ?」
      (子を内に宿しているか)
    • は「かさぎとーみ?」
      (妊娠しているか)
    • と同意義なので、日本語の「子を持つ」は意味しない。また、「をぅとぅ むっちょーみ?」は言えるが、「*とぅじ むっちょーみ?」は言えないので、「むっちょーみ?」における「むちゅん」には単に〈所有する〉だけの意味ではないことが明らかである。もしそうであれば、夫を所有できても、妻は所有できないことになり、封建的な考えからするとむしろ逆だからである。それから、「むちゃー」が〈内から支える〉を意味することから、「やー むちゃー」における「やー」は多くの場合〈家〉そのものではなく、〈家計、所帯、家庭
      (夫、子)
    • 〉を意味するようになる。その結果、「やー むちゃー」は〈家庭を内から支える者、やりくり上手、主婦〉を意味し、女性を指す。それで、「をぅとぅ むっちょーみ?」は〈夫を内助する、結婚している〉の意味なので女性を対象とするが、「*とぅじ むっちょーみ?」における〈男性が妻を内助する〉のような意味は成立しない。当然ながら、「やー むちゃー」における「やー」が〈家〉そのものを表わす場合には、〈家の所有者〉を意味する。同様に、「っくゎ むちー」
      (妊婦)
    • 、「をぅとぅ むちー」
      (女性既婚者)
    • はあるが、「*とぅじ むちー」
      (妻帯者)
    • はない。そこから、「とぅじぇー かめーてぃー?」
      (妻は探したか)

    • という表現が使われるようになったと思われる。日本語の「どの面下げて歩けるか」に対する沖縄語は「ちら むっちぇー あっからん」になるが、日本語に直訳した「*面を持っては歩けない」は成立しない。沖縄語の「ちら むっちぇー」は〈顔を内から支えては〉、すなわち〈面子を保っては〉を意味することになる。)

たむちゅん (たむちゃん、たむかん、たむち)

  • 長持ちする
  • Example phrases
    • でーあがやー こーいねー、まぎじのー っんぢーや すしが、なげー たむちゅくとぅ でーぬぐとー あっさー やー。
      (高価な物を買うと、金が出るが、長持ちするので払うだけの価値があるね)

*(参考)「でーぬぐとー あっさ/あん やー」はさすが上等だと満足している場合だが、「でーぬ ぐとぅどぅ あっさやー」は安物を買って、やはりそれだけのものでしかないと認めている場合である

にー むちゅん (〜むっちゃん、〜むたん、〜むっち)

  • 根にもつ
  • Example phrases
    • っちゅから ちむふがんくとぅ いらったい さったい しん、にーむちゅる くとー どぅーぬ ためー ならん。
      (人から納得しないことを言われたりしても、根にもつのは自分のためにはならない)